客先常駐に付きものの孤独や不安をケアする
こんにちは、アークエッジ代表取締役の林です。
私は過去に2年ほど、お客様企業の業務支援で客先常駐した経験があります。
自社での会議や行事がある場合を除き、基本的には自社オフィスに帰ることはなく
月曜日から金曜日までお客様企業のオフィスに出社していました。
同じ時期に自社社員がお客様企業には来ていましたが、他の部署だったので
実際には一人常駐のような感じでした。
その頃を振り返ると、当時の会社や上司には色々と気にかけて頂きましたが
それでも、客先常駐ならではの孤独や不安ってあるよなぁ、としみじみ思います。
現在、ITエンジニアとして働かれている方にも
お客様企業での開発案件や運用案件に参画し、客先常駐されている方が多くいらっしゃることと思います。
お客様企業のプロパー社員や、別会社から参画しているパートナー社員とチームを組み、
案件によっては、お客様企業のさらに先の最終顧客の社員の方々ともやり取りや折衝を行う立場の方もいらっしゃるでしょう。
こうした環境に身を置いて仕事をしていると
多かれ少なかれ、孤独感や不安感を抱くことがあるのではないでしょうか。
客先常駐している誰しもが、孤独感や不安感を抱くかはわかりませんが
私は自分が客先常駐した経験上、孤独や不安を感じやすい環境ではあると思いますし
私は自分では精神的に弱くない方だと思っていますが、それでも精神的に割とつらい時期もあった気がします。
私自身のこうした経験も踏まえ、客先常駐に付きものの孤独や不安は
しっかりと会社がケアしていきたいという考えを持っています。
孤独や不安が大きくなって、アラートが出てから対処するのではなく、
できれば先んじて、孤独や不安が大きくなる前に日常的にケアしていく姿勢が大切だと思います。
ところで、客先常駐に付きものの孤独や不安とはどのようなものでしょうか。
私は大きく2つあると思います。
1つめは、自社の仲間の存在が相対的に遠いために感じる孤独や心細さです。
2つめは、自分が頑張っている姿が自社に見えていないのではないかという不安です。
1つめについては、
お客様企業の社員や別会社のパートナー社員と働いていると
相対的に、自社の仲間の存在が遠くなるので、
何となく寂しさを感じたりすることがあると思います。
特に現場が長くなると、お客様企業の社員と仲が深まり、食事や飲みに行ったりする機会もあるかもしれませんが
それでも、お客様から仕事を受けているという立場である以上、自社のメンバーと食事や飲みに行く時とは少し違う感じがあり
心のどこかでは気を張っていたりするものです。
2つめについては、
客先常駐では、地理的に自社ではない場所で仕事をすることになるので
日々自分が頑張っている姿を、自分の会社や上司が直接目にすることがどうしても難しくなります。
精一杯頑張っても、自分の会社や上司がそれを見てくれないのではないか、評価してくれないのではないかと不安になってしまうと
頑張ろうとする気力が削がれてしまうということがあるかもしれません。
また、自分の今の業務や仕事ぶりがちゃんと伝わっていないのでは、と不安になると
自分の今後のキャリアを会社がちゃんと考えていってくれるのかについて心配になってしまうこともあります。
社員がストレスを抱えすぎず、やりがいを持って仕事をしていける環境をつくるために
客先常駐に付きもののこうした孤独や不安は軽視できないものであり
会社がしっかりと向き合っていくべきだと思います。
アークエッジでは、以下の方針で客先常駐しているメンバーと向き合うように努めています。
・個々のケアは1on1で。
(複数名が参加する全体会議や会社行事を、個々のメンバーのケアの機会にするのではなく
個々のメンバーの業務や状況の把握は1on1で行う)
・個々のメンバーの状況に応じて、最適なケアの形をつくる。
(具体的には、状況に応じて、コミュニケーションの頻度と対面/非対面(web・電話)を調整する。
メンバーが大変な時期は、週に一度現場近くまで赴き、対面で状況把握やアドバイス、フォローアップを実施する)
客先常駐は、人知れず抱えるストレスや気苦労がありますので
会社がそこにしっかりと向き合い、客先常駐しているエンジニアが一人でも多く
安心感とやりがいを持って働けるIT業界になっていくように
微力ながら、私たちも頑張っていきたいと思います!